序章『エリシア年代記4章2節』その2
プロローグその2。おなじみの船です。ミルラのセリフが減りましたね。前はもっとうだうだなんか言ってた気がしますが。あとは船上の敵が一匹になりましたね。
商船アクィラ号・船室
謎の女ミルラ「良い嵐ね。ごきげんよう。この船では、あなたが一番強そうね。武術の腕に覚えがあって?
あの島はもう終わり。人類史から消える。そう決まってしまったわ。……あら、信じないのかしら?
生き延びたら分かるわ。それも難しいけどね。今外からこの船は攻め込まれようとしている。多分あなた達はここで死ぬ。他の船員達も。
残念ね? でも今もしあなたに、闇の勢力を打ち滅ぼす力があるなら、この船にいる人達が魔物に殺されるのは看過したあなたのせいよ。」
【力持つ者の道】怪しい女性の話では、この船もまた魔物に襲われていると言う。船を沈められてしまえば海の藻屑になるしかない。事実なら魔物を倒す必要があるだろう。
謎の女ミルラ「力には責任が伴う。あなたはどうするのかしら?船上へ上がって魔物を蹂躙してみる?」
戦闘入ります。
船員ウ゛ェルカント「これは……凄いな。あんたが俺の船に乗り込んだ魔物どもを全部蹴散らしてくれたのか?あんたこの船に逃げ込んできた人だよな? ……あぁ、えーっと……」
名前入力です。「むすめ」でやらせてもらいます。
船員ウ゛ェルカント「むすめか。いやいや、あんた一人でほとんど倒しちまったじゃねーか。
一騎当千もいいところだ。こんなおとぎ話みたいなことが本当にあるんだな。
本当に助かったよ。この事は恩に着る。
あぁ、舵が壊れてやがる。あいつらが壊していきやがったのか。港にたどり着くには時間がかかるだろうよ。……いや、このアクィラ号が残っただけでも精霊に感謝すべきなんだろう。」
アクィラ号上にて魔物を退けたのが
本当に歴史の渦中に投げ込まれた
かの人物なのかは、誰にも分からない。
逸話の主は、無名の旅人だったのか、
魔宮の探検者として後に活躍したのか、
アリーナの覇者たる戦士として名を馳せたか……
ただ一つだけ、確かな事がある。
この後、激動の時代が幕を開ける。