第一章『魔物の蠢動』その6
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ガレリア王都
魔道士エルモ「なにかご用ですか?」
魔道士エルモ「ティナさんに言われてきたのですか? つまり、あなたも闇の勢力と戦う決意を証明するということですね。
僕は、ソード・オブ・オルクス試験会場の案内役エルモです。
試験会場内には魔物が出ます。必ず万全の態勢で臨んでください。厳しいようでしたら仲間を集めて参加していただいても構いません。
魔物を倒すことが僕たちの使命ですが、生き延びることを最優先と考えていますから。
試験内容について説明します。大丈夫そうでしたら、話しかけて下さい。」
魔道士エルモ「魔物との戦闘を想定し、会場内には組織で捕獲した魔物を放っています。
会場内には魔法のかかった扉があり、その場にいる魔物をすべて倒さなければ開かない仕組みとなっています。
単純に最奥部まで到達すれば、試験は合格です。
挑戦しますか?」
【入団試験】入団試験。「ガレリア王都」の南西にいる魔道士エルモに話し「ミッション」を選ぶ事で試験会場へ案内してもらい、全ての魔物を倒そう。
魔道士エルモ「分かりました。では、到達の証拠としてこれを……」
―エルモは黒ずんだ大きな硬貨を手渡してきた―
魔道士エルモ「最奥部に到達すればそこに充溢している魔力が今お渡しした硬貨、決意の証を金色に染め上げるはずです。
さて、準備が出来次第、もう一度僕に話しかけてください。」
ミッション入りまーす。
魔道士エルモ「あぁ、硬貨が金に染まっていますね。後はこれをティナさんに見せるだけです。」
小隊長ティナ「こんにちは。むすめ。
その顔だと、結果が出たみたいね。失敗か成功か。
それは……! 試験合格おめでとう!」
小隊長ティナ「実力は充分のようね。最後の部屋は魔物も出ないし、余裕だったかしら? ふふ。」
選択肢、『魔物は出た』の場合
小隊長ティナ「あらそう。それじゃあ、任命式ね。
……え? 魔物は出た? 途中の部屋じゃなくて? 最後の部屋にも?
そんなはずは……。あそこは偉大な宮廷魔道士が魔法で結界を張った場所。
エルモが案内しない限り、魔法ですべて弾かれ、何人たりとも侵入できないはず。
もしかしてベアレ様が亡くなったことで……?
……わかったわ。上層部に報告してみる。ひとまずは、あなたの任命式だけでも終わらせましょう。少しかがんでちょうだい。」
選択肢、『余裕で勝った』の場合
小隊長ティナ「あらそう。それじゃあ、任命式ね。
……え? 勝った? 何と? 何が出たの? 魔物!? 途中の部屋じゃなくて? 最後の部屋にも?
そんなはずは……。あそこは偉大な以下同文!」
ここからまた繋がります。
―ティナはそう言うと、剣を引き抜き、ゆっくりとこちらの肩に置いた―
小隊長ティナ「ペレトの神よ。ここに謳う。血の誓約に新たな名を書き連ねよ。
むすめよ
汝が命に翳りなきことを 同志の命に限りなきことを
民を守る盾となれ 魔物を討つ矛となれ
礼節を知り、平等たれ 汝が勇ましき心をもて 大地に光あらんことを
むすめ ペレトの神の御名において、我、汝をソード・オブ・オルクスに任命す」
―ペレトの光の加護を感じる―
小隊長ティナ「さて……と、おしまい!」
―ティナは笑顔で剣を鞘に納めた―
小隊長ティナ「いい? 忘れないでね。なにがあっても自分の命だけは大切にするのよ。」
選択肢、『はい』の場合
小隊長ティナ「ふふ。あなたは、もう立派なわたしたちの「家族」ね。
さてと、試験会場についてどうするか、上層部が判断を下すまでの間、さっそく組織の一員として大事な任務を頼んでおくかな。
「挨拶」よ。旅人同士の挨拶も大切だし、なにより街で何か異変があっても、依頼は向こうから来てくれるとは限らない。
ソード・オブ・オルクスとしての初仕事よ。街の人間に「挨拶」して来てちょうだい。」
選択肢、『いいえ』の場合
小隊長ティナ「……なにそれ。反抗期っていうの? よくないわよ。そういうの。
いい? 忘れないでね。なにがあっても自分の命だけは大切にするのよ。」
以下、選択肢『はい』を選ぶまで永遠とこれがつづきますw
【街の人々】ソード・オブ・オルクスとしての初めての仕事、挨拶まわり。
「ガレリア王都」にいる「王国軍兵エラルド」、「司書デメトリオ」、「商人ポルソ」に挨拶して「魔道士エルモ」に会おう。
小隊長ティナ「それじゃあ、よろしくね。むすめ。」