帰ってきた娘っ子
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一年後!!
「そろそろ人恋しいので帰ってもいいですか?w」
「ええでー! 今ならシェトー来てくれれば入れられるよー!」
帰った。
いや、少し不安はあった。あの場所が前のままだとは限らない。
というか、絶対に変わっているだろう。一年もあればギルドも変わる。前にいた人がそのままギルドにいるとも限らない。
帰ってくると宣言したものの、それを律儀に守る必要は別にない。所詮ゲーム内での約束である。後で復帰したけれどギルドは変えたと挨拶しに行けばそれで済む話だ。
――まあ、ダメだったらダメだったでそんときゃそんときや!! とりま入ってから考えようぜ!!
たまに勢いにものを言わせる。それが自分。
結論。最高だった。
変わらないマスターにサブマス……は一人爆ぜて三人に減ってた。爆ぜたサブマスにはそれはそれは愉快なエピソードがあるのだが、まあそれは機会があれば。
もちろん、変わってる部分もあった。まず、人数が増えた。若手の優秀どころが増えてた。あと週に一回ギル活みたいのが一応できてた。前よりもギルドの体裁を成してた。
毎日楽しくって、やる事たくさんで、門に行き、マスターのテロで死に、魔装に連れてかれ、死に……。意味もなく夜中まで雑談したり。毎日ギルパテ組めて、そうでない時もなんやかんやギル茶でお喋りするのが楽しかった。
あと娘っ子企画もいろいろやらせてもらった。自分がギルド内でやってみたいことをマスターに言ったら、自分で企画たててやる事にいつの間にかなってた。解せぬ。
半年後。
抜けることにした。
理由はいろいろある。
まず、マスターが引退することになった。それに伴ってサブマス内一人もギルド脱退、隠居生活へと。
これは別段前からあった話ではあった。ただちょっと想像よりも早かったといえば早かったが。
あとは、自分がギルドの変わり様に耐えられないだろうと、そう思った。私はこのギルドに入れ込みすぎた。大事にしすぎた。マスターが変わればギルドの雰囲気も変わる。ましてやそれに伴いずっと一緒にいたサブマスもいなくなる。残りのサブマス二人のうち一人はインしなくなっていたし。大好きな場所だからこそ、大好きなままでいるために離れようと。
まあ、後はそのままちょっとゆっくりスペースで、と他ゲーに行こうかって話も出てたしね! その割にはマスター達最近イナゴ先来てねぇけどな! まあ自分もそっちでなくてオルクス帰って気味だけれども!
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